兄の終い

兄の終い
村井理子著
CCCメディアハウス
ISBN:978-4484202082

絶縁状態の兄の突然の訃報、それは見知らぬ土地の警察からだった。
一人残され児童相談所に保護された甥、元妻、元妻と暮らしている姪。
兄の住んでいた部屋を全て引き払い、甥を元妻に託し、
公的機関を走り回った怒涛の5日間。
亡き兄への憎しみと断ち難い感情を抱きながら、家族はやがて自分の生活に戻っていく。
書かずにはいられなかった日々を綴ったノンフィクション。

~作品情報より~

一刻もはやく、兄を持ち運べるサイズにしてしまおう。
憎かった兄が死んだ。
残された元妻、息子、私(いもうと)
――怒り、泣き、ちょっと笑った5日間。

「わたくし、宮城県警塩釜警察署刑事第一課の山下と申します。実は、お兄様のご遺体が本日午後、多賀城市内にて発見されました」――寝るしたくをしていた「私」のところにかかってきた1本の電話。それは、唯一の肉親であり、もう何年も会っていなかった兄の訃報だった。第一発見者は、兄と二人きりで暮らしていた小学生の息子・良一君。いまは児童相談所に保護されているという。いつかこんな日が来る予感はあった。金銭的にも精神的にも、迷惑ばかりかける人だった。二度目の離婚をし、体を壊し、仕事を失い、困窮した兄は、底から這いがることなく、一人で死んだのだ。急なことに呆然としている私に刑事は言った。「ご遺体を引き取りに塩釜署にお越しいただきたいのです」

兄は確かに優しいところもある人だった。
わかり合えなくても、嫌いきることはできない。
どこにでもいる、そんな肉親の人生を終う意味を問う。

サイズ:13×19cm
本文:169頁

¥ 1,540

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